色なき風
昭和ひとけたはしり書き
色なき風
銀杏散る大阪なら御堂筋 、東京なら明治神宮外苑など地面はす
でに眩しいばかりの黄一色の落葉の嵩、こずえを見るとなお満面
黄に染めその中からつぎつぎに落葉して、刻定めないまま晴天の
華やかさがあり又雨天の静けさ、しかも銀杏落葉は老若男女区別
なく路行く人のすべてに適うと言われます。
屋根の秋
どんぐりも落葉も屋根かけめぐり横に走るの
もおればそのまま下に落ちてしまうのもいて
その屋根の騒ぎがメロデ-に聞こえ鶏頭も
燃え尽きて刈られ日暮れの秋を感じます。
九月 長月 五句
打ち水や走り根及び返し水
秋茄子や分け合うほどの数もなく
石仏の裾染め抜きし彼岸花
秋水や野川たどれば深大寺
秋の嶺なお染めぬぞと夕せまり かんなくず人
夕ぐれの さんぽ道
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